**更新日**: 2026年2月4日
## はじめに
世界遺産・姫路城。年間100万人以上が訪れる日本屈指の観光地ですが、その「裏側」をご存じですか? 天守閣や西の丸は人で溢れていますが、城の北側には驚くほど静かな空間が広がっています。それが「**勢隠曲輪(せがくしくるわ)**」です。
今回は、ガイドブックにはほとんど載っていない、姫路城のもう一つの顔をご紹介します。
## 勢隠曲輪とは?
勢隠曲輪は、姫路城天守の北側に位置する曲輪(防御のための区画)です。「勢隠(せがくし)」という名前の由来は、「勢い(兵力)を隠す」ことから来ており、敵から兵の配置を見えにくくする戦略的な意味があったとされています。
### 所在地
姫路城の北側、天守閣から見て裏手に当たる位置。現在は姫路市立動物園の裏手付近です。
## なぜ観光客が少ないのか?
勢隠曲輪が静かな理由は、主に以下の3つです。
### 1. アクセスの悪さ
一般的な観光ルートから外れており、天守閣を見終わった観光客はそのまま南側(大手門)へ戻ってしまうため、わざわざ北側へ回る人は少数です。
### 2. 派手さがない
白鷺城の象徴である白壁や華やかな建築物はなく、石垣と土塁が中心の地味な空間です。「インスタ映え」とは無縁の場所と言えるでしょう。
### 3. 案内の少なさ
公式の観光マップやボランティアガイドのコースにも含まれていないことが多く、存在自体を知らない人がほとんどです。
## 勢隠曲輪の魅力
しかし、だからこそ、この場所には他では味わえない独特の魅力があります。
### 1. 圧倒的な静寂
天守閣周辺の喧騒が嘘のように、勢隠曲輪は静かです。鳥のさえずりと風の音だけが聞こえる空間で、城の歴史をゆっくりと感じることができます。
### 2. 野面積みの石垣
勢隠曲輪の石垣は、池田輝政の大改修以前の古い形式である「野面積み(のづらづみ)」が残っています。これは、自然石をほとんど加工せずに積み上げる技法で、後の時代の整然とした石垣とは異なる、荒々しい力強さがあります。
### 3. 城を「裏側」から見る体験
天守閣を南側から見上げるのとは全く違う、北側からの眺めは新鮮です。観光客がいないため、まるで城を独り占めしているような贅沢な時間を過ごせます。
## 行き方とアクセス
勢隠曲輪へのアクセスは少々わかりにくいですが、以下のルートがおすすめです。
1. **天守閣見学後、北側へ**:天守を出て、東側の搦手(からめて)方向へ歩く。
2. **動物園の外周を回る**:姫路市立動物園の北側外周に沿って進む。
3. **石垣が見えたら到着**:人工的な石垣と土塁が見えてきたら、そこが勢隠曲輪です。
※現在は一部立ち入り制限区域もあるため、案内板に従ってください。
## 訪れるべき人
勢隠曲輪は、以下のような方に特におすすめです。
– **城郭ファン**:石垣や防御構造に興味がある方
– **写真好き**:人が写り込まない静かな風景を撮りたい方
– **歴史探訪好き**:観光地化されていない「生の歴史」を感じたい方
## まとめ
姫路城は、白く輝く天守閣だけではありません。その裏側には、戦国の荒々しさを今に伝える静かな空間が広がっています。次回、姫路城を訪れる際は、ぜひ「勢隠曲輪」まで足を延ばしてみてください。観光地の喧騒から離れ、城が持つもう一つの顔と対話できるはずです。
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